日本で、街を歩く人に「高級車といえば何を思い浮かべますか?」という質問をしたら、メルセデスベンツと答える人は非常に多いでしょう。
ベンツが高級車といわれる理由は、ブランド力、リッチなオーラが漂う外装と内装のほかに、乗り心地の良さ、快適性が挙げられます。
ハイパワーなエンジンは、上位モデルでは500馬力前後の大きなパワーを発生させ、スムーズな加速をもたらします。しかし、どんなにパワーがあっても、それを支えることができるシャシーと足回りがないと意味がありません。
そこで今回は、ベンツの素晴らしい乗り心地を実現している足回りの技術について、詳しく解説したいと思います。
この記事の目次
ベンツの最新技術 エアマティックサスペンション
エアマティックサスペンションとは、一般的にはエアサスペンション(以下、エアサス)に分類されます。通常、エアサスはバスやトラックなどの大型車用いられることが多いです。エアサスにすることで、電子制御による車高変化が容易になるため、バスなどでは停車時に車高を落とし、乗客が乗り降りしやすくなるようにするために用いられます。そしてベンツは、エアサスの特性を非常によく利用しているのです。
ベンツのエアマティックサスペンションは、速度域、路面など状況に応じて、運転手が主導でサスペンションの特性を変化させることができます。
エアマティックサスペンションは、アダプティブダンピングシステム(Adaptive Dumping System ※以下ADS)と、アクティブカーブシステム(Active Curve System ※以下ACS)の組み合わせで最高の快適性を実現しています。
アダプティブダンピングシステム(ADS)
最初に、ADSによる効果を見ていきます。
自動車のアクティブサスペンション(コンピューターでサスペンションを制御すること)の原理を考えるうえで、もっとも基本的な概念として、スカイフック理論というものがあります。スカイフック理論とは、車体を上から宙づりにした状態で移動させることができれば、理論上は常に安定した姿勢を保つことができるというものです。
ADSとは、あらゆる路面状況に応じて、スカイフック理論に基づいて完全自動で車体を安定させるシステムのことです。つまり、ADSはいわゆるアクティブサスペンションです。ベンツが独自にADSと呼んでいるだけなのです。
しかし、このシステムがエアサスに相性がいいのです。エアサスは空気圧の調整でサスペンションの固さ、車高の高さを変えることが容易なので、車の速度、路面によってその瞬間で最適のセッティングに自動で変化します。
ベンツのM-Classを例にとりますが、ADSにはレベル1~4のモードが存在し、それぞれにおいてダンパーの固さの組み合わせが変化します。通常の走行では、レベル1に設定されており、車体の上下方向の揺れが一定の値を超えると、レベル2、3へと自動的に変更されます。
レベル2やレベル3では、車体の揺れに応じてADSが作動し、ピッチングやローリングのモーメントを最低限に抑えます。そして、車体に作用するモーメントがさらに大きくなるとレベル4になります。レベル4はいわゆるスポーツモードです。常にADSが作動し、車体をフラットな状態に保ちます。基本的にこれらのレベルの変更は自動で行われますが、ドライバーが車内でスイッチを操作することにより手動で変更することもできます。また、高速域になると、空気抵抗を減らして車体を安定させるために、車高を自動的に落とすという機能もあります。
アクティブカーブシステム(ACS)
次にACSの働きを説明します。
ACSを簡単に説明すると、車のロール方向の動きを制御するものです。車体のロールとは、車がカーブを曲がるときに横転しようとする方向のモーメントですが、これが大きいとコーナー内側のタイヤの接地面が小さくなってしまい、理想的なグリップが得られないので、車をなるべくロールさせないのが理想です。
そのために、アンチロールバーと呼ばれる金属の棒を左右のサスペンションに固定し、金属のねじりを使ってロールを抑えます。これは多くの車に搭載されていますが、ベンツはこのアンチロールバーの性質を電子制御によって変えます。アクティブアンチロールバーとでもいえるでしょうか。
ベンツのACSは、コーナー中は左右の荷重を均等にするようにアンチロールバーを機能させ、直線や凸凹道では快適性を保つため、アンチロールバーを機能させないのです。これらの動作は、圧力センサーや加速度センサーで車体の状態を感知し、アクチュエーターを機能させることで行われています。
まとめ
今回は、メルセデスベンツの快適性を支える数ある技術の中で、エアマティックサスペンションを題材にしてみました。
このように、エアサスペンションと電子制御を組み合わせることで、ベンツは圧倒的な快適性を実現しています。しかし、このシステムではどうしても故障が多いようです。しかも、ハイテクなことに加え、素人にはエアサスの修理が難しいため、整備性に欠けるという事実もあります。
まだまだ、改善すべき点はあるようですが、自動車大国ドイツが誇るメルセデスベンツはこれからどういった車を作り上げていくか期待が高まります。
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