トヨタ新型センチュリー徹底解剖!2018年6月発売 20年ぶりフルモデルチェンジの内容とは

この記事をシェアする

皇室や政治家、大手企業の社長など、いわゆるVIPと呼ばれる人達だけが所有することができる、最高級車トヨタ・センチュリー。

そんな日本を代表する最高級サルーンのフルモデルチェンジ新型が発表されました。

2018年年央発売予定(2018年6月25日発売濃厚!)の新センチュリーはどのように生まれ変わったのか。画像やカタログをご紹介しながら詳しくお伝えします!

3代目新型センチュリー 17年東京モーターショーで初披露

東京モーターショー2017に展示されたトヨタ新型センチュリー(フロント)東京モーターショー2017に展示されたトヨタ新型センチュリー(サイド) 東京モーターショー2017に展示されたトヨタ新型センチュリー(リア)

昨年秋の東京モーターショー2017で、3代目となる次期型センチュリーが初披露されました。プロトタイプとされていますが、ほぼ市販型と同じ仕様だと思われます。

実に20年ぶりの新型発表となったわけですが、デザインをみると歴代モデルの伝統がしっかり受け継がれていることがわかります。そのうえで、内外装ともに先進的なエッセンスを付与。

そのほかにも、全長の拡大による居住性の向上や新ハイブリッドシステムの搭載など、文句のつけようがない正統進化を遂げています。

新型センチュリーのプレカタログを配布開始

新型センチュリープロトタイプモデルのカタログを入手しました。

新型センチュリープロトタイプモデルのカタログ(表紙と最終ページ)新型センチュリープロトタイプモデルのカタログ(2,3ページ) 新型センチュリープロトタイプモデルのカタログ(4,5ページ) 新型センチュリープロトタイプモデルのカタログ(6,7ページ) 

※記事後半では、カタログ情報を交えながら新型センチュリーのデザインやスペックなど詳しくご紹介!

[参考]トヨタ センチュリーとは?

トヨタ・センチュリー

センチュリーが初めて登場したのは1967年(明治100年)。

この年は、トヨタの創業者である豊田佐吉氏の生誕100周年の年でした。そのことから、100年、つまり1世紀を意味する「センチュリー(Century)」と名付けられました。

ロールスロイスやベンツなど、世界の最高級サルーンに匹敵する車を目指して開発された国内専用車で、官公庁の公用車や大企業の役員車として活躍しています。

そのため、ドライビングを楽しむ目的ではなく、後部座席の快適性をメインに考えて設計されています。ドラマやニュースでよく見るような、白い手袋をした専属運転手が運転する場合がほとんどです。

走行性能や安全性能はもちろんのこと、室内の圧倒的な静寂性、左右が独立したソファのような後部座席、微細なシート調節機能、エアコンやオーディオなどの操作スイッチを集約したリヤアームレスト内臓コントロールスイッチなど、至せり尽くせりの機能が搭載されています。

まさに、ザ・フラッグシップといえる車です。

購入する際に、センチュリーのオーナーに相応しいか審査があるのも有名ですね。

初代モデル(1967年-1997年)

初代センチュリーのフロント 初代センチュリーのサイド〜リア

初代センチュリーは、細かい改良を行いながら、30年(1967年~1997年)にも渡って生産された驚くべきモデルです。通常、6~10年ごとにフルモデルチェンジをおこなうのが一般的なので、30年というのは非常に珍しい例といえます。

そんな初代モデルは、日本で初めてV8エンジンを搭載した「クラウンエイト」の実質的後継車という位置づけでありながら全面的に設計を一新。

大柄で重厚な雰囲気の4ドアセダンですが、どこか日本の伝統的な「和」を感じさせる唯一無二のデザインは圧倒的なオーラを放っています。水平基調のプロモーションが優雅で美しいです。

ボディタイプは、全長5,120mmの「標準モデル」、5,270mmの「Lタイプ」、5,770mmの「リムジン」と、全長が異なる3タイプがあります。全幅1,890mmと全高1,450mmは共通です。

全長5メートルを超えるだけで十分大きいクラスに入りますが、6メートルに迫るリムジンはかなりの迫力がありそうです。

2代目(1997年-2017年)

2代目センチュリーのフロント〜サイド 2代目センチュリーのリア 2代目センチュリーの運転席周り 2代目センチュリーの室内空間

1997年4月に2代目(GZG50型)にフルモデルチェンジしました。

フラッグシップ車ということで当時の最新技術がふんだんに盛り込まれましたが、内外装のデザインは初代モデルからほとんど変更がありませんでした。

写真を見ても、よく見ないと区別がつかないほど。30年ぶりのモデルチェンジにも関わらず、ここまで先代モデルのデザインを踏襲するのは逆に凄みが出ますね。

一番の特徴は「V型12気筒エンジン」を搭載しているところ。V12エンジンを積んだ車は日本車としてはセンチュリーだけです。V8でも相当なパワーがあるエンジンですが、V12ともなると化け物です。

ちなみに、エンジンは6気筒ごとに独立しており、もし片方が故障して動かなくなっても、もう片方の機能で走行できる仕組みになっています。その他さまざまな走行機能にこのようなバックアップシステムが採用されているというから驚きです。もはや飛行機レベルのリスクマネジメントです。

また、2代目モデルは受注生産制となっています。ボディの溶接や塗装、組み立て、室内では本木目パネルや本革シートなど、各分野の熟練の職人さんによって手作業で仕上げるためです。

グレードはシンプルにひとつだけ。新車販売価格は先代モデルよりも大幅に上がり、販売終了時点の価格は12,538,286円(消費税込み)でした。

新型センチュリーのフルモデルチェンジ内容

ここからは、新型センチュリーのフルモデルチェンジ内容について詳しく解説していきます!

新型センチュリーの外観(エクステリア)

新型センチュリーのエクステリア

歴代モデルのデザインを継承しながら、よりシンプルでモダンなフロントマスクとなりました。

厚みのある平面的なスタイリングとなり、力強さも増した印象です。

ヘッドランプは、プロジェクター式ヘッドランプ3灯とLEDアレイAHS(アダプティブ ハイビーム システム)が組み合わされ、先進性を感じます。

クリアランスランプやフロントグリルの縦格子の奥側には、日本の伝統文様である”七宝文様”を施し、品位ある華やかさを付加。

フロントグリルにはセンチュリーの象徴である鳳凰マーク。工匠が羽毛の一本一本にいたるまで手作業で彫り込んでいるとのこと。

  

歴代モデルのもつ静的な均整感をキープしつつ、特徴的な断面をつくり出すキャラクターラインを採用。優雅で伸びやかなスタイリングを強調しています。

目の細かいスポークとホイール中央の鳳凰マークも継承。洗練されたデザインにリメイクされています。

リアコンビネーションランプは、”和の光”をモチーフにした縦線をあしらった円筒形のレンズで、奥行きのある華やかな光を演出。

ボディカラー バリエーション

ボディカラーは全4パターン

新型センチュリーのボディカラーバリエーション

神威(かむい)エターナルブラック
艶やかな漆黒感を追求した厳粛な場に相応しい究極のブラック

摩周(ましゅう)シリーンブルーマイカ
格調高く深みのあるフォーマルブルー

飛鳥(あすか)ブラッキッシュレッドマイカ
華やかで深みのある高貴な色

精華(せいか)レイディエントシルバーメタリック
優美さと華やかさを兼ね備えたシルバーメタリック

ボディサイズ

  • 全長:5335mm(先代モデル比+65mm)
  • 全幅:1930mm(同+40mm)
  • 全高:1505mm(同+30mm)
  • ホイールベース:3090mm(同+65mm)

全体的に少し拡大。居住性の向上に直結しています。

新型センチュリーの室内(インテリア)

センチュリーの最大の特徴は、なんといってもキャビンの”最高のおもてなし”でしょう。

新型センチュリーのインテリア

ホイールベースの延長分を後席スペースの拡大に充てたことで、膝前や足元の空間にさらなるゆとりが生まれています。

また、ドアの開口部の高さを拡大。乗り降り部の段差も小さくなり、VIPの方の乗降時の負担を軽減してくれます。

いわゆる”社長席”である左席には、リフレッシュ機能付き電動リヤシートと無断階に調整可能な電動オットマンを装備。

前席との仕切りも兼ねる、後席専用11.6インチ大型ディスプレイ&20スピーカープレミアムオーディオを採用するなど、まさに”後席ファースト”の至れり尽くせり設計です。

中央のアームレストとドア側のアームレストは高さが揃えられていて、肩口も左右ともゆとりをもたせています。アームレスト内には、充電用USB端子2口を装備。

アームレストの前には格納式ライティングテーブル。書類にサインしたりスマホやタブレットなどの置き場として利用できます。

ライティングテーブルを格納すると、タッチ式液晶マルチオペレーションパネルがあります。シートや空調、オーディオの音量調節などが可能。

好みに合わせて調光できる読書灯。

後部座席の間にはマガジンラックを設置。

後席からの見え方にも配慮した横基調レイアウト。

中央のナビディスプレイ、レジスター、メーターを黒本杢パネルで同色にまとめ、端正で品位のある空間を演出しています。

各種スイッチの配置や見やすさなど、ドライバーの運転のしやすさにも配慮。

20年ぶりのフルモデルチェンジということで、LED化された電灯類やインパネ周りのデザインなどに大幅な進化を感じます。

内装バリエーション

ファブリック仕様と本革仕様が用意され、それぞれシートや本杢加飾のカラーが異なります。

ファブリック仕様の説明

■ファブリック仕様

【素材】ウールジャガードモケット 瑞響
繊細な織り柄を施した柔らかい感触を持つ高級ウールの表皮

【内装色】グレー、ブラウン、ベージュ

【本杢加飾】タモ杢(ブラウン)
キメの細かい柾目調のタモ杢を華やかな色味で表現。
上質で手の込んだ印象に。

本革仕様の説明

■本革仕様

【素材】極美革
柔らかな質感の最高級レザーを採用

【内装色】ブラック、フロマージュ

【本杢加飾】タモ杢(ブラウン)、アッシュ杢(シルバー)
キメの細かい柾目調のタモ杢(ブラウン)
年輪に刻まれた深みを活かすモノトーンのアッシュ杢(シルバー)

「FSハイブリッドコンセプト」がベースモデルだった!?

東京モーターショー2011に展示されたFSハイブリッドコンセプト

東京モーターショー2011で公開された「FSハイブリッドコンセプト」が、次期センチュリーのベースモデルといわれていました。

このコンセプトカーは、アクアやカローラ、レクサスのGSなどを開発・生産しているトヨタの子会社「関東自動車工業」が出展したもの。

パッと見て”未来のセンチュリー”であろうことが分かりますね。車名の「FS」もフラッグシップの略。また、新型センチュリーはハイブリッド仕様になりますが、そこもおさえられていました。

新型センチュリーは、ひとつ前のモデルとこのFSハイブリッドコンセプトのちょうど中間のようなデザインとなっています。

最上級ハイブリッドシステムを搭載

前モデルは、[5.0L V型12気筒DOHCエンジン]でしたが、新型は、時代の流れに合わせて[5.0L V型8気筒エンジン+モーター]のハイブリッドシステムを採用します。

世界的に地球環境への意識が高まるなか、大排気量のセンチュリーに乗っていては後ろ指をさされかねません。オーナーの多くは、良いイメージが必要な政治家や企業のトップといった人達ですからね。ハイブリッドへの移行はごく自然な流れと言えます。

また、ボディやプラットフォームなどの軽量化技術も発達したため、V12ものパワーが必要なくなったという理由も。

とはいえ5.0LにV8エンジンですから、圧倒的な動力性能は健在です。

搭載エンジンスペック
エンジン V8 DOHC+モーター
エンジン型式 2UR-FSE
エンジン排気量 4,968cc
ハイブリッドシステム THSⅡ
バッテリー ニッケル水素
最高出力 394ps/6400rpm
最大トルク 53.0kgm/4000rpm
モーター出力 224ps

トランスミッションは2段変速式リダクション機構を搭載し、静かで滑らかな走行を実現しています。

燃費性能は?

現時点で燃費値の詳細は未発表です。

従来モデルの燃費はJC08モードで7.6km/Lでしたが、新型は約2倍の14.0km/L前後になるとみられています。

先進安全機能「Toyota Safety Sense P」を装備

衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P(トヨタ・セーフティ・センス)」を標準装備。

前モデルにも、

    • 衝撃吸収ボディや高強度のキャビンの採用
    • 室内の前後左右から飛び出すエアバッグ
    • 車内での二次衝突緩和対応
  • 衝撃感知ドアロック解除システム

など、高レベルな安全性能が標準装備されていましたが、新型センチュリーでは、先進安全機能であるToyota Safety Senseを搭載することで飛躍的に安全性が向上します。

■Toyota Safety Sense Pの内容

  • プリクラッシュセーフティシステム
  • レーンディパーチャーアラート
  • アダプティブハイビームシステム
  • レーダークルーズコントロール

また、ブラインドスポットモニターやリヤクロストラフィックアラートなど、ショーファーカーにふさわしい安全装備を搭載しています。

新型センチュリーの予想価格

予想価格:1400万〜1700万円

新型センチュリーの発売日

発売時期についてプレカタログには「2018年 年央(予定)」と記されています。

最新情報によると2018年6月25日(月)発売が決定した模様。

新型クラウンと同じ日にデビューということになります。

関連 トヨタ新型クラウン徹底解説!フルモデルチェンジで大進化 2018年6月25日発売!

昨年秋頃から現オーナーの方から優先的に予約販売を開始していましたが、受注生産車ということもあり2018年内の納車分はすでに埋まっているとのこと。

carmuseの最新記事をお届けします!
いいねしてチェックしよう♪

この記事をシェアする

フォローして最新記事を見る