テレビをつければ、ミニバンを見ない日はありません。CMでは幸せな家族の象徴として描かれるなど、ファミリーカーとして人気を博しています。
たくさん積めて、乗り降りも楽。強みだらけの車ですが、知っておくべき弱点はあるでしょうか。
ミニバンの歴史や種類、ワンボックスとの違いなどもご紹介します。
この記事の目次
ミニバンとはどんな車?

トヨタ・ノア
ミニバンとは多人数での乗車を目的に作られた乗用車。
次のような特徴があります。
- 3列シート
- 6~8人乗り
- リアが両側スライドドア
- 1.5BOX
- 高めの車高(1,550mmがミニバンと2BOXの境目とも言われる)
乗り降りしやすく大容量。
とにかく実用性にこだわった構造で、ファミリー層から熱い支持を得ています。
各メーカー主役級の面々がそろう

日産セレナ
国産のミニバンには次のような車種があります。
【トヨタ】 アルファード、エスティマ、ヴォクシー、ノア、シエンタ
【日産】 エルグランド、セレナ、ラフェスタ(販売終了)
【ホンダ】 オデッセイ、フリード、ステップワゴン
【マツダ】 プレマシー、ビアンテ(ともに販売終了)
【スズキ】 ランディ など
車に詳しくない人でも名前を知っているような有名車が並んでいますね。
多くのメーカーが力を入れている人気カテゴリーなんです。
1.5BOXが主流|ワンボックスとの違いは?
1.5BOXという構造があるのを知らなかった方もいるのではないでしょうか。
車の分類を考えるには欠かせない「BOX」について説明します。
BOXとは
1BOX
フルサイズバンやマイクロバスなど。代表車はハイエース。
ひとつの四角い箱型で、エンジンは運転席の下(キャブオーバーレイアウト)に作られている。「ワンボックスカー」と呼ばれ、ひとつのカテゴリーとして扱われることも。
2BOX
SUV、ハッチバック、ステーションワゴンなど。
エンジンルームと、トランクルームを内包したキャビンのふたつに分けられる。
3BOX
セダン。タクシーにも採用されている、昔ながらの車の形。
メインのキャビンを挟むようにしてエンジンルームとトランクが付いている。
それぞれの構造を持つ車がどのようなものかイメージして頂けたでしょうか。
ミニバンの1.5BOXはボンネットの短い2BOX
簡単に説明すると、1BOX以上2BOX未満ということ。
1.5BOXは、2BOXのように独立したボンネット(エンジンルーム)があるけれど、極限まで短く作ることで、人が乗りこむ空間であるキャビンの広さを保っています。
その境目は曖昧です。
1BOXから2BOXへ移行した歴史
1990年の始め、エスティマなど”バンをベースとして作られたミニバン”は1BOXが主流でした。その後法改正をきっかけに、安全性能のためボンネットが付けられるようになった経緯があります。
当初はこのボンネットはただの衝撃吸収用スペースで、エンジンはやはり運転席の下に作っていました。
1993年1月に「道路運送車両の保安基準」が改訂、1994年4月以降の新型車には前面衝突試験が義務付けられました。これにより前面衝突時に衝撃を吸収するための部位”クラッシャブルゾーン”の設置が必要となり、ミニバンにもボンネットが付くようになりました。
ミニバンの強み
ミニバンの溢れるメリットをまとめてみました。
なんといっても大容量
ミニバンの基本は3列シートで6〜8人乗り。全長をフルに使って広いスペースを確保しています。大家族やちょっとした団体・法人、荷物を運ぶのにぴったりです。
車椅子、ベービーカー、チャイルドシート、犬のゲージ……たいていのものを積み込むことができます。ドライブの自由度が高まりますね。
乗り降りしやすいスライドドア
スライド式のドアは乗り降りがしやすく、小さなお子さんや高齢者、大型犬がいるご家庭では重宝します。近年は両側電動タイプが主流です。
スライドドアを利用して、側面から乗り降りするミニバン型の介護タクシーもよく見かけるようになりました。
高いシート位置
座席が高い位置に設置されており視界が良好です。
景色を楽しむのはもちろん、遠くまで見渡せるため、道路上の危険を察知しやすいです。
シーンにあわせて座席をカスタマイズ
座席のレイアウトを自由にカスタマイズ出来る車種がほとんど。乗車人数や用途に合わせてシートを倒したり移動させることで、様々な車内空間に変身させることが出来ます。
簡易な食卓を作って駐車場でテイクアウトを楽しんだり、寝っ転がれるスペースを作って仮眠をとることもできちゃいます。
地震被災者の中には「車中泊」をする方も多いと報道されていました。
キャビンが広いミニバンでかつシートがフラットになるタイプなら、最低限の居住空間として機能します。特にペットを飼っているご家庭では、避難所で一緒に過ごすことが難しい場合もありますよね。家以外にもプライベートな空間が確保出来ると、万が一の時にも重宝します。
遊べる内装
広々としたスペースで内装を楽しむことが出来ます。
特別なオーディオやライトを取り付けたり、”第二のプライベートルーム”ともいえるこだわりの空間を作る人も多いです。
走行性能が10年で飛躍!
ミニバンの課題と言われていた「安定性」や「走り心地」などの走行性能は、ここ10年で格段にUPしたと言われています。これによって山道なども楽々走れるようになりました。
もともと貨物運送用の商用車がベースでしたが、最近は乗用車ベースで設計されています。以前のミニバンの走り心地をイメージしている方は”食わず嫌い”かもしれません。ぜひ一度試してみて下さい。
ミニバンの弱み
大きさゆえに運転テクニックも必要
小回りが利かない分、狭い道・曲がり角・駐車場などドライビングテクニックが必要な場面も。内輪差(前輪よりも後輪の通る位置が内側である)をより意識する必要があります。
先ほど「遠くまで見渡せる」点をメリットにあげましたが、一方で近くにはこんなにも”死角”が潜んでいます。
▼トヨタ・ヴェルファイアの死角。すべてのカラーコーンが運転席から見えていない。

出典:toyota.jp
ミニバンNGの駐車場や道路も
一部の駐車場では「ミニバンお断り」のところも。停めるところに悩むことがあるかもしれません。出先はもちろん、マンションなどでも規定があるので、購入前には必ず調べる必要があります。
機械式立体駐車場に停めることが出来るのは、全高1550mm以下の車種がほとんど。高架下など、全高1.6m以下の車しか通れない道路も存在します。
燃費は覚悟しよう
それなりの維持費を覚悟することになります。もっとも燃費が悪いというよりは、大きくて重い車を動かす上では必要経費かもしれません。大勢の交通費を一台で賄っていると考えれば当然です。
車体の重さが増えるほどガソリンを消耗するので、たまにしか使わないものを入れっぱなしにするとか、収納代わりに使うのはやめた方がいいかもしれません。
最近はよりコンパクトなミニバンや、ハイブリットタイプも出ていますので興味のある方はチェックしてみて下さいね。
安全性には依然として疑問の声
1.5BOXのつくりに移行してからは衝突安全性能はぐんとあがったと言われていますが、やはり課題もありそうです。
後ろからの衝撃
空間を目一杯使ってシートを配列しているだけあって、3列目はバックドアに密着しています。このため後方からの追突に弱いと昔から言われてきました。
前からの衝撃
セダンに比べるとボンネットが短く、前からの衝撃にも強いとは言えません。客室へのショックを最小限に止めるために衝撃を上方に逃がすつくり(巴投げ方式)を採用している車種が多いですが、メーカーの想定を超えた衝撃が加わった場合、フロントシートが大きく損傷する可能性があります。
横からの衝撃
クラッシュテストでは、側面からの衝突で横転してしまう車種も少なくないです。
ミニバンの種類|最近はコンパクトが人気!
国産ミニバンには、「Lサイズミニバン」、「ミドルサイズミニバン」、「コンパクトミニバン」の3タイプがあります。サイズ別に大型・中型・小型の3種類に分別されているのです。
Lサイズミニバン…アルファード、エルグランド など
ミドルサイズミニバン…ノア、セレナ、ステップワゴン など
コンパクトミニバン…フリード、シエンタ
特に最近は、小さくて扱いやすいフリードとシエンタが売れています。値段も手頃ですし、女性でも運転しやすい点も魅力です。
また、マツダはミニバン市場から徹底して、3列シートの大型SUV「CX-8」を日本で発売しました。欧州ではミニバンの人気がないので、世界を見据えての戦略です。国内ミニバンが急に衰退するとは思いませんが、少しずつSUVの波が押し寄せているのは確かです。
サイズが大きいのになぜ”ミニ”バン?
疑問に感じた方も多いのではないでしょうか。理由はシンプルで、本家の「バン」と比べて小ぶりだからです。
バンは貨物を積むことを目的とした箱型の商用車で、特にアメリカ製のバンはトレーラーを牽(ひ)くのに使われるほど大きな車体。対するミニバンは乗用車として販売されています。
商用と乗用の区別のための呼び方でもあるのですね。
初めてのミニバンは、米国クライスラー製!

ダッジ・ラムバン 1979(フルサイズバン )

ダッジ・キャラバン 1984(初代ミニバン)
1983年、アメリカで発売されたクライスラー社『ダッジ・キャラバン』が初めてのミニバンでした。「ダッジ・ラムバン」のミニサイズとして登場したことに起因します。
子供にサッカーを習わせるアメリカの教育ママにウケたことで人気の形となったそうです。ミニバンの登場以来、もともとのバンは「フルサイズバン」と言われることもあります。
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