三菱 アウトランダーPHEV マイナーチェンジ新型(2019年モデル)の変更点

この記事をシェアする

アウトランダーPHEVがマイナーチェンジ

三菱自動車は8月23日、アウトランダーPHEVのマイナーチェンジモデルを発売しました。

主な変更点は、

  • PHEVシステムの大幅改良
  • 4WD制御システム「S-AWC」に新モード追加
  • エクステリア・インテリアの変更

今回が2度目のマイナーチェンジとなり成熟の時を迎えました。
変更点を中心に詳しくお伝えします。

【新着ニュース】マイナーチェンジモデルを発売開始

マイナーチェンジしたアウトランダーPHEV

マイナーチェンジしたアウトランダーPHEV

三菱自動車は、2018年3月にスイス・ジュネーブで開催された第88回ジュネーブ国際モーターショーで、マイナーチェンジを受け2019年モデルとして登場する『アウトランダーPHEV』を世界初公開。そこから遅れること約半年、ついに日本でも発売されました。

アウトランダーPHEVは2013年1月24日にデビュー。最近流行のSUVにいち早くPHEVを搭載して話題となり、日本だけでなく欧州をはじめとした海外市場でも活躍しています。

2015年の一度目のマイナーチェンジでは新デザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用したフロントデザインに刷新したほか、JC08モード燃費の向上など細やかな改良が施されました。

PHEVシステムを大幅改良!走りの気持ちよさと力強さが向上

プラグインハイブリッドEVシステムを大幅改良。

「PHEVシステム・ジェネレーション2」と命名された新システムは、エンジンと駆動用バッテリーを新たに設計。さらにモーターやジェネレーターの出力向上を図るなど、主要構成部品のうち約90%を改良しています。

エンジン排気量を2.4Lに拡大

エンジン排気量を現行の2.0Lから2.4Lへ拡大。

カムプロフィールの変更とバルブタイミング制御により高膨張比サイクル(アトキンソンサイクル)化。低回転域における発電の効率化を実現しました。

また、エンジン発電制御を全域で見直したことでエンジン音の静粛性を向上。モーター駆動による走りの気持ちよさをより実感可能に。

駆動用バッテリー容量を約15%増大

電池搭載量が約15%増大し13.8kWhに。最高出力も約10%向上。ジェネレーターやリヤモーターの出力も約10%向上しています。

これにより、EVドライブ、モータードライブの走行領域を拡大し、EV最高速度が135km/hにアップ。EV航続距離(JC08モード)は従来の60.8kmから65.0kmに延長しました。

2019年モデルのパワートレーンスペック
エンジン(総排気量) 直4DOHC+モーター(2359cc)
最高出力 128ps/4500rpm
最大トルク 20.3kgf-m/4500rpm
モーター出力 前/後
82ps/95ps
モータートルク 前/後 14.0kgf-m/19.9kgf-m
駆動方式 4WD
トランスミッション 無段変速
JC08モード燃費 18.6km/L
WLTCモード平均燃費
16.4km/L
EVモードの航続距離(JC08)
最大65.0km
EV走行時最高速度 135km/h
CO2排出量 46g/km
使用燃料 レギュラー
燃料タンク容量
45L

車両運動統合制御システム「S-AWC」を改良し新モード追加

車両運動統合制御システム「S-AWC」を改良し、新たに「SPORT」と「SNOW」の2つのモードが追加されます。

S-AWCは4WDの駆動力や制動力を制御することで、様々な路面状況でクルマの走行安定性を高めてくれるシステムです。

PHEVらしからぬ悪路走破性でレジャー対応力がさらに増します。

S-AWCの4つのモードと内容
NORMAL 乾燥舗装路から雪道まで幅広い状況下で最適に制御
4WD LOCK 悪路、雪道、登坂路など滑りやすい路面向け
SPORT ※NEW 旋回性能と加速性能を発揮
ワインディングなどでキビキビとしたスポーツ走行が可能
SNOW ※NEW 氷雪路のような滑りやすい路面での安定性とコントロール性向上

新型アウトランダーPHEVの外形デザイン[新旧の違い]

新型アウトランダーPHEVのエクステリア(フロント)

改良後のフロント

改良前アウトランダーPHEVのエクステリア(フロント)

改良前のフロント

フロントの変更箇所は、

  • LEDヘッドライト
  • LEDフォグランプベゼル
  • ラジエターグリル
  • フロントスキッドプレート

新型アウトランダーPHEVのエクステリア(リア)

改良後のリア

改良前アウトランダーPHEVのエクステリア(リア)

改良前のフロント

リアでは、

  • リヤスキッドプレート
  • リヤスポイラー

などをリフレッシュ。

アルミホイールもフィン形状のデザインに一新しています。

▼新型アウトランダーPHEVのボディサイズ等

全長×全幅×全高:4695×1800×1710mm 
ホイールベース:2670mm
トレッド前/後:1540/1540mm
最小回転半径:5.3m
車両重量:1890〜1920kg

ボディカラーは全10色

カラーラインナップは変更なし。
標準7色とS Edition専用3色(※)の全10色展開。

ホワイトパール

ホワイトパール

ブラックマイカ

ブラックマイカ

レッドメタリック

レッドメタリック

クォーツブラウンメタリック

クォーツブラウンメタリック

ルビーブラックパール

ルビーブラックパール

チタニウムグレーメタリック

チタニウムグレーメタリック

スターリングシルバーメタリック

スターリングシルバーメタリック

ホワイトパール/ブラックマイカ

ホワイトパール/ブラックマイカ ※

レッドメタリック/ブラックマイカ

レッドメタリック/ブラックマイカ ※

スターリングシルバーメタリック/ブラックマイカ

スターリングシルバーメタリック/ブラックマイカ ※

人気色は定番のホワイトパールやブラックマイカ。
昨年登場したスターリングシルバーメタリックも人気です。

新型アウトランダーPHEVの内装デザイン

改良後アウトランダーPHEVのコックピット

改良後

改良前アウトランダーPHEVのコックピット

改良前

オーソドックスなデザインながら、主要計器、スイッチ類を高い位置に配置しているため、操作性に優れた運転席まわり。

マイナーチェンジでは以下の変更がありました。

  • レーザーエッチング加工のオーナメントパネルを採用
  • モーターとエンジンの出力状況が一目でわかるパワーメーター表示に変更
  • サポート性を向上させたキルティングレザーの新形状シートを導入
    (S Edition、G Premium Package)

なお、ガソリン車は3列シートを装備しますが、PHEVは2列シート限定。
その分広いラゲッジスペースが利用できます。

▼新型アウトランダーPHEVの室内寸法等

室内長×室内幅×室内高:1900×1495×1235mm
乗車定員:5名

予防安全技術「e-Assist」を標準装備化

2017年2月9日の一部改良で予防安全技術「e-Assist」を大幅アップデートしています。

衝突被害軽減ブレーキはカメラ+レーザーレーダーに変更。衝突回避の精度を高め、歩行者検知機能を追加しました。また、後側方車両検知警報システムやオートマチックハイビームなどを新採用しています。

今回の大幅改良では、衝突被害軽減ブレーキシステムと誤発進抑制機能を標準装備とし、全車「サポカーSワイド」に該当しました。

▼安全機能一覧

  • オートマチックハイビーム[AHB]
  • レーダークルーズコントロールシステム[ACC]
  • 衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]
  • 車線逸脱警報システム[LDW]
  • 後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW/LCA]
  • 後退時車両検知警報システム[RCTA]
  • 誤発進抑制機能(前進&後退時)[UMS]
  • マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)
  • 車両接近通報装置

快適装備が充実

■後席用エアコン吹き出し口をフロアコンソール後部へ追加したことにより、後席の快適性を向上。

■パワーウインドウ開閉スイッチに運転席から全ての窓をワンタッチ操作でオート開閉できる機能を新たに採用し利便性を向上させたほか、挟まれ防止機能を全てのパワーウインドウに採用。

■普通充電・急速充電中にオーディオ等の電子機器に加えて、エアコン機能の使用を可能にすることで、充電中の快適性を向上。

こうした細やかな改良も後期型の特権ですね!

マイナーチェンジ後のグレード・価格

安全システムの標準装備化にともないグレード名称を一部変更。
エントリーグレードの「M」が廃止。
グレードによって10〜30万円ほど値上がり。

[参考]現行グレード&価格
グレード 価格(税込み)
G Limited Edition 3,939,840 円
G 4,182,840 円
G Plus Package 4,479,840 円
G Premium Package 4,793,040 円
S Edition 5,090,040 円

「G Limited Edition」は2017年11月に発売された特別仕様車。マイナーチェンジ後、一旦廃止となる見通しでしたが継続設定しています。

S Editionは内外装のグレードアップの他、ビルシュタイン社製サスペンションを装着しているのがポイント。比較的少ないストローク量でうまく衝撃を吸収する、程良く硬い足まわりが評価を得ています。

なお、PHEVはクリーンエネルギー自動車導入事業費補助金による20万円値引きが魅力ですが、補助金を受けるには条件もあるので要注意。

新型アウトランダーPHEVのおすすめムービー集

ライバルとなる比較・検討モデルは

国内ではSUVのプラグインハイブリッド車はアウトランダーの他になく、唯一無二の存在といえます。

※ただ、日産次期エクストレイルが2019年の全面改良でPHEVを設定すると予想。

そこで今回比較検討モデルとしてご紹介するのは、2017年2月のフルモデルチェンジでカッコいいデザインに生まれ変わった『トヨタ・プリウスPHV』と全面改良したばかりの『スバル・フォレスター』。

プリウスPHV

プリウスPHV

プリウスPHVは1.8Lエンジンを搭載。EV走行距離はフル充電時で68.2km(カタログ値)で、現行アウトランダーPHEVの60.8kmを上回っています。今回のマイナーチェンジでどこまで伸ばしてくるかに注目です。

モーター走行音や減速時の回生音、エンジン作動時の静かさはアウトランダーに軍配が上がります。さらなる強化によってより差が広がります。

新型フォレスター

新型フォレスター

フォレスターはアウトランダーとおなじ中型クロスオーバーSUV。SUVらしいタフさや無骨さを感じさせるキャラクターは似た者同士といえます。

S-AWCのスバル版といえるX-MODEを搭載しているところも共通項。フルモデルチェンジでマイルドハイブリッドを搭載しています。PHVは発売当初は設定されませんが将来的に追加される可能性があります。

ライバル車種データ
車種名 価格 月平均登録台数
17年9月〜18年3月
新型アウトランダーPHEV 393~509万円 458台(MC前)
トヨタ・プリウスPHV 326~422万円 1515台
スバル・新型フォレスター 280~309万円

carmuseの最新記事をお届けします!
いいねしてチェックしよう♪

この記事をシェアする

フォローして最新記事を見る