トヨタ・プリウスPHVがマイナーチェンジ(一部改良)をおこない、2019年5月9日に発売します。
新型プリウスPHVは5人乗りに変更され、安全装備の強化やオプション内容の見直し、特別仕様車の設定などをおこないます(価格も判明)。
その他、フェイスリフトや4WDの追加、EV走行性能の向上があるのかについても言及します。
この記事の目次
プリウスPHVがマイナーチェンジで5人乗りに
トヨタは4月19日から開催されたニューヨーク国際オートショーで、改良を受けた新型プリウスPHV(海外名:プリウス プライム)を公開しました。
同車はプリウスに充電機能を加えたプラグインハイブリッド車。現行型は2017年2月に販売開始した2代目モデルです。
デビュー後はGRや特別仕様車の追加のみで目立った変更はありませんでしたが、ここにきて5人乗りへの変更を含む大きめの改良を施します。

新型プリウスPHV(5人乗り)のリヤシート

センターアームレストが収納式に
1番の変更点は5人乗りになること。
現行モデルのリアシートはシート中央に固定式の大型コンソールがあり2人がけ専用(乗車定員は4人)でした。新型は一般的な車のように収納式のアームレストを採用し、後部座席が3人がけになります。

これまでの4人乗り仕様
従来型は大人4名がリラックスできる空間だったのですが、一方で、「5人乗りだったら買うのに」「なぜ後部座席をフラットにしなかったの?」という声が多くありました。
トヨタは4人乗りとした理由を「高級感を与えるため」としていましたが、実際は、
- 定員を一人増やすと燃費計測の基準が変わり、カタログ燃費が大幅に下がってしまう。
- 大容量駆動用バッテリー(120kg)を車両後方に搭載しているため、前後の重量バランスを取らないといけない。
といった理由がありました。テールゲートにカーボン素材を採用し、約40%軽量化しているのもそのためです。
この課題をクリアするにはクルマの基本設計から考えないとダメと思われていましたが、バッテリーの小型化などにより5人乗り仕様を実現したようです。
ライバルの日産・リーフは5人乗りですし、4人乗りのままでは大きな足枷です。カタログ燃費にこだわるよるもよっぽど実用的で商品力強化につながるでしょう。
予防安全システムに機能追加
「リヤクロストラフィックアラート」と「インテリジェントクリアランスソナー」を一部グレードを除き標準装備します。
リヤクロストラフィックアラート(RCTA)
駐車場でバックするときに、左右後方から近づく車両を検知し、ブザー等で注意を促してくれる機能です。
インテリジェントクリアランスソナー(ICS)
駐車場等でのアクセルの踏み間違いや踏みすぎで起こる衝突を回避または緩和してくれるシステム。早く全ての車に取り付けてほしいくらい事故低減に直結します。
なお、アルファードやクラウン等に導入している第2世代版トヨタセーフティセンスへのアップグレードは実施されません。
【参考】第2世代セーフティセンスになると何が違う?
単眼カメラ+ミリ波レーダーの検知デバイスはそのままですが、性能向上により自動ブレーキ「プリクラッシュセーフ」の検知対象に<夜間歩行者>と<自転車運転者>が加わります。特に事故が起きやすい状況・相手が対象となり、飛躍的に加害リスクを低減してくれます。
レーダークルーズコントロール使用時に、同一車線内中央を走行できるようハンドル操作をアシストしてくれる高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」を採用。高速道路等でのドライバーの疲れを軽減してくれます。
重要な道路標識を読み込んでディスプレイに表示する「ロードサインアシスト(RSA)」。制限速度や進入禁止など、気をつけていても”ついうっかり見逃してしまった”ということが多いですからね。一見地味ですがかなり助かる機能だと思います。
11.6インチ大型ディスプレイをメーカーオプション化
普通の横型のナビモニターが良いという人が多かったのと、ナビレスをデフォルトとすることで車両価格を低く見せる狙いがあります。
急速充電システムをメーカーオプション化
現在はエントリグレード”S”を除く全車に標準装備となっている急速充電機能ですが、全車メーカーオプションになります。
普通充電(100V/6A、200V/16A)が全車標準装備されます。
エクステリア

現行のフロント
追記:今回はエクステリアの変更は無い模様。
現行のデザインは先代の反省を生かして通常のプリウスとはっきり差別化。次世代エコカーらしからぬ”正統派イケメンルック”に生まれ変わり、みんなを驚かせました。個人的にはホンダ・ストリーム(生産終了)に似てるなと。
一方、本家プリウスの外観は批判的な意見が多く、昨年末のマイチェンで化粧直ししています…。
プリウスPHVは評価が高いので、大きく弄ることはないでしょう。
- 4灯式LEDヘッドライトのユニット内部をちょいと触る
- X型フロントグリル(ブラックアウト)の形状見直し
- フォグランプ、ポジションランプ周りの造形変更
- アルミホイールのイメチェン
などが候補。

現行のリア
リアはバンパーやガーニッシュの些細なリフレッシュのみと予想。
今のままでも、車幅いっぱいに繋がるリアコンビネーションランプや、リアウィンドウの中央部分が縦方向に少し窪んでいて今まで見たことのない曲線をもつ「リヤダブルバブルウィンドウ」など、オリジナリティに富み、デザイン性が高いからです。
テールランプは夜間の点灯時が特にカッコいい!
カラーラインナップ
追記:今回はボディカラーの変更は無い模様。
現在、ボディカラーは全8色を用意。
※2018年12月にサーモテクトライムグリーン(メーカーOP)を廃止
新開発色「スピリテッドアクアメタリック」はプリウスPHV専用色。エコカーらしいクリーンなイメージと先進性を感じさせるカラーです。
マイナーチェンジでは、赤系が「エモーショナルレッドⅡ」に差し替えられるほか、新規色や最近人気のツートンカラーを設定すると予想。
▼現在のカラーラインナップ
- スピリテッドアクアメタリック
- エモーショナルレッド
- スティールブロンドメタリック
- アティチュードブラックマイカ
- グレーメタリック
- シルバーメタリック
- ホワイトパールクリスタルシャイン
- スーパーホワイトII
ボディサイズ
現状維持となります。
- 全長 4645mm
- 全幅 1760mm
- 全高 1470mm
- ホイールベース 2700mm
ちなみに、プリウスに比べてフロントオーバーハングが25mm、リアオーバーハングが80mm延長されており、のびやかなスタイリングになっています。
室内デザイン

現行のコックピット
追記:今回はインテリアの変更は無い模様。
プリウスPHVの内装といえば、センタークラスターにどーんと配置されたトヨタ初の縦型ディスプレイ(11.6インチ)が印象的。
存在感が半端ないですね。今はプリウスにも採用しています。
縦型だとナビで進行方向の遠く先まで地図が見えますし、画面の反対側をタッチするのに腕を伸ばさなくても大丈夫。先進性と機能性を具現化しています。
また、PHVとは思えないラゲッジスペースも魅力。大容量リチウムイオンバッテリーを搭載しつつ、高さを極限まで低く抑えています。
さらに、デッキサイドを左右とも深く窪ませていることで、ゴルフバッグを2つ積むことができます。6:4分割可倒式リヤシートを倒せばさらに広大に。
- - -
マイナーチェンジでは、
- 電動パーキングブレーキ&ブレーキ保持機能の実装
- インパネ等の加飾を変更・追加
- シート表皮・カラーの見直し
- スマホの”おくだけ充電”のスペース拡大
などをおこなうと予想。
質感と快適さをさらに高めるでしょう。
最新コネクティッドシステムの搭載は?
追記:今回は搭載しない模様。
カローラスポーツから取り入れている最新コネクティッドシステムを搭載予定。
現在も「T-Connect DCMパッケージ」を設定していますが、さらにカーライフを充実させる色々なサービスを利用できるようになります。
4WD(E-Four)の追加は?
追記:今回は4WDの設定はありません。
現行プリウスPHVの駆動方式は2WD(FF 前輪駆動)のみ。
一方、プリウスにはハイブリッド4WD「E-Four」搭載モデルを用意しています。
雪国の方々は4WDを追加してほしいところだと思いますが、EVシステムとの兼ね合いもあるので、技術的に小手先の改良では実現困難でしょう。
残念ながら追加される可能性は低いです。本格的なマイナーチェンジもしくはフルチェンジを待ちましょう…。
航続距離・燃費・充電時間について
追記:今回はPHV性能に特段変更は無い模様。
エンジン:1.8L直4DOHC(2ZR-FXE)
モーター:1NM型/1SM型
EV航続距離:68.2km
EV最高速度:135km/h
普通充電時間
∟100V/6A:約14時間(満充電)
∟200V/16A:約2時間20分(満充電)
急速充電時間
∟約20分(満充電量の約80%)
HV燃費:37.2km/L
PHVは一般的なハイブリッドカーよりも容量が大きなバッテリーを搭載し、外部から充電してEV(電気自動車)として走ることができます。
自宅や充電スポットでこまめに充電すればEVモードでエコに。電池切れとなってもプリウス譲りのHVモード(ガソリン)で走行でき、長距離ドライブでも安心。環境性と実用性を兼ね備えています。
EV走行距離は先代の26.4kmから68.2kmへと大きく進化。通勤や日々の買い物など、日常生活におけるほとんどのシーンでガソリンエンジンを使わず走れます。また、一部グレードにはソーラー充電システムをメーカーオプション設定しており、条件次第で1日最大6.1km分上乗せ可能。
EV走行時の最高速度は従来比で35km/hアップ。新たに開発されたデュアルモータードライブシステムによって、より力強い加速が可能になりました。登坂走行時や高速道路を運転する際の安心感が格段にあがっています。
マイナーチェンジで大がかりな改良は期待できません。あるとしたら、EV関連の性能が僅かに良くなる程度でしょう。ハイブリッド性能はプリウスのマイチェン時に変更がなかったので、プリウスPHVもノータッチです。
マイナーチェンジ後のグレード&価格
確証高い情報ではありませんので参考程度として下さい。
Aナビ:3,926,880円
Aプレミアム:3,814,560円
A:3,502,440円
Sセーフティ:3,285,360円
Sナビ:3,661,200円
S:3,178,440円
新型プリウスPHVの発売スケジュール
2019年5月9日(木)に正式発表・発売となる見通し。
見積もり&先行予約に関しては、5/3にネッツトヨタに確認したところ、まだ開始していないとのこと。もしかしたら先に始めているディーラーもあるかもしれませんが、基本的に発売と同時に商談スタートとなるようです。
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