ダイハツの軽トールワゴン「タント」のフルモデルチェンジ情報をお届けします!
2003年の発売開始以来、軽自動車の新車販売台数で常に上位を争ってきた人気モデルだけに、その動向が注目されています。
ということで今回は、新型タントのデザインや性能、発売日など、最新情報をまとめてお伝えしていきます!
この記事の目次
東京ショー’17で新型タントのコンセプトモデルが登場

DN U-SPACE
ダイハツは昨年秋に行われた第45回東京モーターショー2017で、コンセプトカー「DN U-SPACE(ディーエヌ ユー スペース)」を初公開しました。子育て世代の忙しいママを支える、モアスペース系軽自動車の可能性をさらに追求したコンセプトです。
車名や説明文に”タント”の名前は出てきませんが、次期タントを暗示するモデルであることは明らか。
後ほど「DN U-SPACE」について詳しくご紹介しながら、新型タントのデザインを予想しています。
ダイハツ・タントとはどんな車?

初代タント(2003年-2007年)
ダイハツ・タントは、2003年11月に登場した軽トールワゴン(軽スーパーハイトワゴン)。特徴は何といってもキャビン(室内空間)が広いこと!
ホイールベース2,440mm、室内長2,000mmは、発売された当時、軽自動車で最長サイズ。さらに全高も1,700mmあるなど、軽自動車の規格ぎりぎりで開発された車です。
軽スーパーハイトワゴンは、今でこそホンダの「N-BOX」やスズキ「スペーシア」など、ほとんどのメーカーから発売されていますが、このタントこそが軽スーパーハイトワゴンの元祖なんです。
可愛らしい見た目と、広い室内を含めた使い勝手の良さなどから、特に小さなお子さんがいる主婦の方からの支持を得ています。また、ムーブ・カスタムのような、スポーティでワイルドなエクステリアの「タント・カスタム」も人気があります。
現行タントは2013年に登場

現行タント
現行タントは2013年10月に発売した3代目モデルです。
2代目モデルに引き続き、好評の「ミラクルオープンドア」を搭載。助手席側の前席ドアと後席スライドドアの間がピラーレスになっていて、小さな子供からお年寄りまで乗り降りしやすくなっています。
また、3代目タントからは、両側ともパワーアシスト付きスライドドア(一部グレードは非搭載)となり、さらに利便性が向上。カタログ燃費は24.6~28.0km/Lとなっています。
新型タントの最新情報まとめ
デザインは「DN U-SPACE」がベースに
先ほどもお伝えしたとおり、「DN U-SPACE」コンセプトが新型タントのベースモデルになるのは間違いないでしょう。
DN U-SPACEのスタイリングを見てわかるとおり、現行モデルからキープコンセプトとなりますが、平行で幅の狭いヘッドライトなど、初代モデルに酷似したデザインとなっています。
ムーヴキャンバスが”ぱっちりお目々”の可愛らしいヘッドライトで登場したので、差別化を図るため原点回帰するのかもしれません。
DN U-SPACEは、現行モデルと同様センターピラーレスのスライドドアを搭載していますが、さらに前席のドアも前方にスライドする仕様です。抜群の開放感ですが、市販モデルではまだ実現されないでしょう。
しかし、新型N-BOXに設定されたスライドドア・ハンズフリー機能は採用されると予想。

[参考]現行タントのエクステリア

[参考]現行タントカスタムのエクステリア
新型タントカスタムは、メッキパーツを多様したフロントグリル、バンパーを採用し、ワイルドな見た目を際立たせてくるでしょう。
当初は、2015年の東京モーターショーで公開されたコンセプトカー「HINATA(ヒナタ)」が次期タントではないかと噂されていましたが、結局は「ムーブキャンバス」のベースモデルでした。

コンセプトカー「HINATA」

ムーブキャンバス
新型タントのインテリア(内装)予想
[参考]現行タントのインテリア
助手席を前にスライドさせればベビーカーを折りたたまずに乗せることができるなど、とにかく使い勝手が良いタント。
現行タントには他にも、多彩なシートアレンジや段差のないフロアフラット、飲み物や汚れをはじく撥水シートなど、子育て中のファミリーにとってうれしい機能がたくさん備わっています。
新型では、さらに細部まで利便性にこだわった新機能が追加されるでしょう。
新開発プラットフォーム「DNGA」を初採用
次期タントには新開発プラットフォーム「DNGA」をダイハツ車で初採用する見込みです。
DNGAとは「ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」の略で、親会社となったトヨタが開発した「TNGA」のダイハツバージョンです。厳密にはプラットフォームそのものを指す名称ではなく、新たな車両設計・開発手法の総称です。
DNGAのメリットは、共用する車種を拡大することによる生産コストの削減と、軽量化や高剛性化を図ったことで走行性や快適性、安全性が飛躍的に向上する点。
また、新型タントはDNGAの恩恵を受けてさらに低床化され、乗り降りしやすさや室内空間のゆとりが増します。
なお、本来は2017年5月に全面改良を受けたミライースがDNGAの採用第一弾となる見通しでしたが、適用は見送られ、既存のプラットフォームをベースに軽量化をおこないました。
エンジン改良や新プラットフォーム採用で燃費向上
現行タントには<通常エンジン>と<ターボエンジン>の2種類が用意されています。
それぞれのカタログ燃費は、
- 通常:28.0 km/L
- ターボ:26.0 km/L
ターボのほうが加速やパワーに優れている分燃費は悪くなります。
次期タントでは、新プラットフォームの採用や現行のエンジン、トランスミッション等を改良することで燃費の向上を図ります。
ただ、昨年フルモデルチェンジした新型ミライースの燃費は、従来モデルから据え置きのリッター35.2km。燃費を最優先に追い求めるのではなく、低価格で安全な軽自動車を提供するという方針に切り替えてきました。新型タントでもその流れを受け継ぐ可能性が考えられます。
とはいえ強力はライバル達がひしめき合うクラスだけに、少なくとも30.0 km/L(ターボは28.0 km/L)の大台には乗せたいところでしょう。
車種名 | 新型発売日 | カタログ燃費(最高値) |
ホンダ・N-BOX | 2017年8月31日 | 27.0 km/L |
スズキ・スペーシア | 2017年12月14日 | 30.0 km/L |
ダイハツ・タント | 2018年10月(予想) | 30.0 km/L(予想) |
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安全支援システム「スマアシIII」がさらに進化
2016年11月の一部改良で、それまでの「スマアシII」から「スマートアシストIII(以下、スマアシIII)」に変更。
昨年末の一部改良では、自分のクルマを真上から見ているような映像を映し出す「パノラマモニター」を採用するなど最新の安全装備を搭載しています。
新型タントにもスマアシIIIが搭載され、発売時点の最新機能が盛り込まれます。
発売時期は2018年10月が有力
発売日は現行型の登場からちょうど5年と切りの良い2018年10月と予想。
また、ムーブキャンパスがリリースされたのは、東京モーターショー’15でコンセプト「HINATA(ヒナタ)」がお披露目されてから約1年後だったという前例も考慮しています。
ちなみに、2017年内にフルモデルチェンジするという情報がありましたが、12月に軽微な一部改良をおこなうにとどまっています。