車のタイヤがバーストした際の対処法とは 原因や前兆を知ってしっかり予防も!

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パンクより危険な「バースト」について、みなさんはどのくらい知っていますか?もしもハイスピードで走行中にバーストしたら……車は一体どうなってしまうでしょうか。

NEXCOの調査によると、高速道路で起きる事故の4割近くがバーストやパンクなど”タイヤの破損”を原因とするものです。

バーストについて知識を深め、不測の事態に備えましょう。今から出来る予防法もご紹介します。

バーストとはどんな現象か

バーストは「何らかの原因でタイヤが破裂する現象」です。英語で【burst】は破裂という意味を持ちます。

パンクと似ているので混同しやすいですが、実は別物。パンクはタイヤの外傷から徐々に空気が抜けていくのに対し、バーストは一気に空気が押し出されて破けます。

ゴムの破片が飛び散るほど激しく損壊するので、バーストが起きたタイヤは修理できません。

高速道路で起きることが多いのも特徴のひとつです。

頻発、バースト事故の恐怖

高速道路でJAFが出動したトラブルのうち30%を占めるのがパンク・バーストで、年間30,000件にものぼります。(一般道路は10%)

また、バーストによる交通事故は毎年起こっています。パンクと違っていきなり起こり、タイヤが完全に機能しなくなるので「車体のコントロール」が難しくなるんですね。

2015年にも、バーストによる操作の誤りから死亡事故が起きています。

バーストの原因はいろいろ

バーストの原因には次のようなものがあります。

  • 空気圧の不足
  • 空気圧の過剰
  • タイヤの損傷・劣化・摩耗
  • 過積載
  • 連続走行/高速走行によるタイヤの異常熱
  • 道路上の障害物を踏んだ衝撃

最も大きな原因とされるのが、タイヤの痛みと空気圧です。

バーストに前兆はある?

タイヤの劣化(摩耗)などが原因の時は、バーストの前兆はほとんど感じられません。

前兆があるのは空気圧が原因のバースト時。「揺れ」に現れます。

足回りの小さな揺れからはじまり、徐々にガタガタと地震のようなものに。

この時タイヤには『スタンディングウェーブ現象』と言われる働きが起こっています。

スタンディングウェーブ現象とは

タイヤの波打ち現象のことです。

空気圧が適正値より低い時、タイヤが道路と接地する地点では”たわみ”が起こります。たわみは通常自然と元に戻りますが、高速で走行すると完全に戻らないうちに1回転してまた接地するので無理な力がかかり、全体がゆらゆらと波打つように変形します。

変形したまま走り続けると、タイヤ内部の温度が急激に上昇しバーストに繋がります。またスタンディングウェーブは空気圧が低いことの他にも車両の荷重でも起こります。

この現象が起きたらもうバースト直前であることが多いです。

バーストした際の正しい対処法

バーストが起きるとハンドルがとられたり、ブレーキの停止距離が伸びたり、コーナリングが不安定になります。最悪の場合横転することも。

ゴムが粉砕してもフレームは残りますが、そのまま走行することは危険なのでやめて下さい。まずはハンドルをしっかりと握り、安全に停車することを考えましょう。

一般道路と高速道路、起きた場所によって対処法が違うのでそれぞれご説明します。

一般道路では

  1. ハザードをつけて減速し、安全な路肩や駐車場に停車します。
  2. 停車出来たらタイヤの状態を確認しましょう。明らかな損傷があるはずです。
  3. ロードサービスに連絡します。

スペアタイヤを積んでいれば自分で交換することも出来ますが、タイヤ交換に自信がある方でなければJAFなどロードサービスへの連絡をおすすめします。

高速道路では

  1. ハザードをつけて徐々に減速し、比較的安全な路肩に停車します。
  2. 停車が出来たら発煙筒を着火し、50m後方を目安に三角の停止表示器材を設置します。
  3. 車から離れた場所に避難します。必ず防護柵(ガードレール)の外側に立つようにして下さい。
  4. 110番か道路緊急ダイヤル#9910番に電話します。※もしくは高速道路の非常電話を利用。
  5. ロードサービスに連絡して指示に従いましょう。

高速道路での停車は危険ですので十分に注意してください。110番や#9910に連絡することも忘れてはいけません。

他の車や人への被害も

バーストはパンクとは違い、広範囲に破片が飛び散って走行の妨げになったり、周囲の車や人に直撃して破損や怪我につながる可能性があります。

バーストが起きた際は周りへの影響にも目を配り、一般道路であっても必要に応じて110番するなどの対応をとりましょう。

事前に出来るバースト予防

バーストは重大な事故に結びつく可能性があります。対処方法を頭に入れることはもちろん、起こさないためにどうすればいいかを考えることも大切ですね。

点検作業を徹底しよう

タイヤトラブルを未然に防ぐためには、1にも2にも「点検」です!

〈空気圧の点検〉適正な空気圧を

タイヤの空気圧は1か月で10%減少するというデータがあります。

空気圧が低いとスタンディングウェーブに繋がることをご紹介しましたが、空気圧が高過ぎてもバーストに繋がります。

空気圧は適正かどうか、月に1度は点検してもらいましょう。

〈キズの点検〉傷んだタイヤは使わない

タイヤに損傷があるとタイヤの強度は低下し、バーストの原因になります。

  • キズ
  • 亀裂
  • ひび割れ
  • 摩耗(溝の深さ)
  • 不自然なふくらみ

タイヤにこのような異常が見られないか、お出かけ前にセルフチェックをしましょう。

荷物を積み過ぎない

重い荷物を長時間載せて移動する「キャンピングカー」はバーストが多いと言われています。

乗用車の場合も荷物が多かったり大人数が車に乗っていると、タイヤがたわみ、スタンディングウェーブの原因になります。燃費のためにも、荷物は積み過ぎないよう気を付けましょう。

運転は休憩をはさみながら

タイヤと車両のクールダウンのために、定期的な休憩を心がけましょう。高速道路では2時間に1回を目安にします。この時、簡単な点検の時間を作れるとベストです。

バースト予防には「こまめにタイヤを気にかける習慣」が何より大切です。

空気充填時にも注意

バーストの威力は手りゅう弾並みとも言われ、バーストによる交通事故だけでなく爆発そのものも非常に危険です。

2015年、空気充填時のバースト事故は31件も起こっています。専門知識に則って正しく行うようにしましょう。

▼滋賀県タイヤ組合が実施したバースト実験(爆発は2:00経過あたり)

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